こんにちは。
ガネーシャです。
今日のコンテンツはチベットのアンティークストーン、チベタンコーラル、ターコイズ、アンバー 【Tibetan Coral , Turquoise, Amber】
アンバーの素敵な写真が間に合いませんでした。
今度はちゃんと撮りますので、お楽しみにお待ちくださいませ。
その前に"コチラ"で予習してください。m(__)m
地球の地殻変動でインドがユーラシア大陸にぶつかって盛り上がりヒマラヤ山脈が形成されたというのは定説です。
チベタンコーラルは、元々が海だったヒマラヤで見つかったという人もいます。
いわゆる深紅の山珊瑚を指すものと思われます。
しかし、ヒマラヤ山脈で深紅の珊瑚が採れることはありません。
交易によってヒマラヤ周辺に暮らす人々も手にすることが出来たという方が、歴史的に見ても科学的にも見ても妥当だと思います。
ヒマラヤのような極地に暮らすチベット人にとって珊瑚はとても貴重でした。
貴重な珊瑚を手に入れることが出来るというのは、とてもリッチな証拠で富の象徴でもあります。
そして人間の眼を通して見える色彩の中で「赤」は、エネルギー、血、生命力を連想させるものでもあります。
それは人間の感覚にある本能的なもののようで、新生児(特に女の子)に珊瑚を贈る習慣は洋の東西を問わずあるんですよ。
また、仏教の五色のひとつ、「赤」を意味するものでもあります。
チベット人、及びヒマラヤ山脈周辺に暮らすチベット族の人々は、チベット密教を深く信仰しています。
人々の普通の暮らしも国家の政治もすべて信仰のもとにあります。
(今はチベットという国がありませんから政治は切り離されてしまいました。)
チベット密教は特別な宗教ではなく、元は仏教です。
インドで生まれた仏教に、元々存在したボン教とネパールからのヒンドゥー教が程よくブレンドされてヒマラヤという環境が作り出した「生きる」ための仏教のひとつです。
チベタンターコイズも彼らの生活のなかでは、時にお金に代わる価値のあるものでした。
チベタンアンバーは特にセレモニーの装飾に多用されていました。
もちろん、これらも仏教の五色の「緑」と「黄」に当てはまります。
(ときどき、「緑」が「青」に代わることもあります。)
アンティーク(オールド)のチベタンコーラル・ターコイズ・アンバーというのは、チベット族の人々が身に着けていたもののことです。
チベットの人たちは、dziでもコーラルでもターコイズでもアンバーでも、常に身につけています。
大仰な飾りはセレモニーやフェスティバルの時に限りますが、自分の護符として紐に通しただけの簡素なものを胸のチャクラにあたる位置になるように、見えないように首から下げています。
アンティークは人の脂でとても艶がいいです。
そして、独特のニオイもあります。
あたしは「ヒューマンオイルのヒューマンスメル」と呼んでます。
誰かが使ったものなんて気持ち悪い
浄化しないとダメでしょう
たまにこう言われる人もいます。
石のパワーを気にしたり語ったり、スピリチュアルがお好きな方に多いようです。
信じる・信じないは人それぞれなので、お好きにしてください。
でも、それが気になる人はアンティークじゃなくても良いでしょう。
あたしはたくさんのお客様を見てきましたが、石が好きなのかパワーが好きなのかの違いですね。
パワーが好きな人は、いじわるな見方をすればそれが石じゃなくてもいいんです。
工場で作られた水晶でも、練り玉のコーラルやターコイズやアンバーでも、イマドキの天珠でも、自分の為に願い事が叶って浄化に励んでも変質変色しないものがお好みのようです。
ナンチャラ先生のパワーを注入してもらうというオマケ付きの方が嬉しいようです。
それはそれで、人の趣味趣向ですからお好きにすればいいと思います。
ただ、本当に石・鉱物が好きな人やアンティークストーンが好きな人に、その理論をぶっかけるのはやめていただきたい。
そして、オイシイトコ取りの引用もやめていただきたい。
チベタンストーンを、今、私たちがイージーに目にすることが出来るのは、チベット族の人々にとっては悲しい歴史があるんです。
亡命チベット人が、生きるために仕方なく手放していった数々の宝物です。
どういう思いで大切な宝物を手放さなくてはならなかったか・・・。
信仰心の深い人たちだけに、胸が痛くなります。
その信仰の根本が仏教であったからこそ、彼らは手放すことにも意味を持たせたようです。
以前のブログにも書きましたが、チベット人の友人は言いました。
「執着してはいけません。
意地を張ってはいけません。
手放せばまた新しい縁があります。
必ず生まれます。
生きていればこそ、ですから。」
あたしにとっては、これ以上の真理もパワーもありません。
オンマニペメフム...(-m-)
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